「正しい投資はギャンブルじゃないよ」というご紹介をするために、前回は「ギャンブルとはなに?」ということをご紹介しました。「ギャンブルがなにか」がわかりましたので、「投資≠ギャンブル」ということを見ていきましょう。
ギャンブルのおさらい
まず、前回ご紹介した「ギャンブルとは」ということについておさらいしておきましょう。
- 「ギャンブル」とは金銭を賭けた偶然性を含むゲームで、利益を出す勝者と損失を出す敗者がいる
- 「ゼロサムゲーム」とは勝者の利益と敗者の損失の合計がゼロとなるゲーム
- 「マイナスサムゲーム」とは勝者の利益と敗者の損失の合計がマイナスとなるゲーム
- 「還元率」が100%なのはゼロサムゲーム、100%未満はマイナスサムゲーム
- 「宝くじ」は還元率と当選確率がとてつもなく低い最悪のギャンブル
【詳しくは前回の記事をご覧ください。】
投資とギャンブルが明らかに違う点
「ギャンブルとは何か」ということを踏まえた上で、「投資≠ギャンブル」ということを見ていきましょう!
プラスサムゲームとは
前回は「ゼロサムゲーム」と「マイナスサムゲーム」をご紹介しましたが、「プラスサムゲーム」というものが存在します。
「プラスサムゲーム」とはサム(合計)がプラスとなるゲームのことです。つまり、勝者の増えたお金と敗者の減ったお金のすべての合計はプラスとなるゲームのことをいいます。
「プラスサムゲーム」の良いところはサムがプラスなので、参加者の誰もがお金を減らさない可能性があるというところです。
「投資≠ギャンブル」であると何度も言っているのは「投資はプラスサムゲーム」になりうるからです。
なぜ投資はプラスサムゲームになりうるか
長期保有を前提とした投資の場合、得られる利益は企業の利益や配当から得られるもので、他者の損失から生まれるものではありません。よって、他者の金銭を奪い合うギャンブルとは異なります。
そして長い期間で見れば、世界経済、安定した国や業績を上げる企業は右肩上がりに成長しています。それゆえ、投資は参加者全体が利益を得ることが理論上可能なのです。つまりプラスサムゲームになりうるのです。
もちろん経済成長が完全にストップしている国や全く成長のない企業では、ゼロサムゲームやマイナスサムゲームになりますので、、、正しい投資法は必要ですね!
FXや短期取引はギャンブル
ここで気を付けたいのは「FX(外国為替証拠金取引)」や「株式の短期取引」はギャンブルになります。
FXが行われる為替市場では、円が上がればドルは下がるなど「どこかの国の通貨が上がれば、どこかの国の通貨が下がる」という関係になっています。つまり、誰かがFXで為替差益を出している一方で、誰かが為替差損をしているといるというゼロサムゲームなのです。
株式の短期取引も同様に、国や企業が成長していない短期間で株の売買を行うということは、誰かが取引益を得ている一方で、誰かが取引損を出しているゼロサムゲームです。(正確には手数料を取られているので、若干のマイナスサムゲームです。)
よって、これらは勝者と敗者が出るギャンブルになり、初心者がうかつに手を出すと、自分よりも少し知識のある人に利益を奪われ敗者となってしまうのです。
まとめ
今回のご紹介をまとめましょう。
- 「プラスサムゲーム」とは、参加者が誰も敗者にならない可能性のあるゲーム
- 「プラスサムゲーム」はギャンブルではない
- 「正しい投資」はプラスサムゲーム
- 「FX」や「株の短期取引」はゼロサムゲームになるためギャンブル
【投資をこれから始める方はしたの記事から少しずつ順に紹介しています】
前回と今回で「ギャンブルって何」ということと「投資はギャンブルじゃないよ」ということをご紹介しました。まだまだ「投資もギャンブル」というイメージは多くの人が抱いていますが、少しでも考え方が変わればいいなと思います。
質問やご意見等があれば、twitterやコメントも頂けたら幸いです。「もっと楽しく もっと自由に」暮らせる公務員家族が少しでも増えたらいいなと思って情報発信していきます。
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