投資の種類
一般企業に雇用されたり、自営業を始めたりということで副収入を得ることは公務員は法律で禁止されています。しかし投資はこれらに当たらない為、公務員の方でも問題なく副収入を得る方法の一つです。実際、私の夫も自分の名義で口座を所有し、資産運用を行っています。一口に「投資」と言っても、様々な種類があります。不動産にかかわるものを除いて、少しあげてみましょう。
- 株式投資
- 国債
- 社債
- 投資信託
- ETF(上場投資信託)
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 仮想通貨
- 金
- FX( 外国為替証拠金取引 )
こんなに種類があって、よくわからないという方が多いかもしれません。「よくわからない」をきちんと調べるということはとても大事なことです。よくわからないから手を出さないのでは、得をする機会を損ないますし、わからないまま手を出すと、我々よりもちょっと知識がある人に上手いこと乗せられ損をします。市役所で働いている方は補助金や助成金など、「無知は損をする社会」であるという厳しい現実を身をもって知っていることだと思います。
では、実際どんなメリットやデメリットがあって、どれを始めたらいいのしょうか。それについてはまず、「投資」と「投機」の違いを理解しましょう。
投資と投機の違い

皆さんは「投資」と「投機(=投機的な投資)」の違いをきちんと理解しているでしょうか。
「投資」とは、中長期的な視点で企業の成長に期待をして資金を投じ、その企業の「利益」や「配当」などから我々は収益を得る取引のことです。つまり、我々(投資家)は企業が経済活動を行うための資金を出資し、企業が成長することによって利益を得るという仕組みです。一方で、
「投機(=投機的な投資)」とは、短期的な株価の上昇など、機会に乗じた取引によって利益を得ようとするものです。株価や為替などは様々な条件が関わってくるため、完全に市場を読むというのは、プロの投資家でも不可能です。つまり「投機」については機会=運による部分が大きく、ギャンブル的要素が多く含まれています。
一般人が「投資で借金まみれになった」というのは、正しくは「“投機(ギャンブル)で借金まみれになった”」というのが正確な表現です。一般的な投資の取引では、借金は生まれません。では、手を出してはいけない「投機(=投機的な投資)」というのは、いったいどんな取引なのでしょうか?
投機的な取引ってなに
一般には投機的な取引をする「(投機的な)投資商品」も( )の部分は除かれて「投資商品」として、販売されています。「投機商品」って名前では誰も購入してくれませんからね。なので、「(投機的な)投資商品」には手を出してはいけないのです。では、「投機的な投資商品」とはどんなものでしょうか。
FX( 外国為替証拠金取引 )は投機の良い例です。1ドル=110円などの外国通貨の売買取引をして、利益を得るものです。1ドル=110円で米ドルを買って、1ドル=120円に値上がりしたら売却すると、1ドルあたり10円の利益を得ることができます。仮に1万ドル購入していれば、10円×1万=10万円の利益が出せるという仕組みです。
しかし、1ドル=○○円という外国為替レートの動きは単純ではありません。2国間の政治や経済、金利の差など、予測は困難です。なので、運まかせの意味合いが強く投機的な投資といえるでしょう。
短期的な株式売買(デイトレード)も株式レートの動きは単純でなく、投機的要素が大きくなるでしょう。皆さんが想像するような1日中グラフをチェックしている写真のようなイメージは投資ではなく、投機に近いものなのです。
信用取引(レバレッジ)は危険な投機的取引
株式取引やFXには信用取引(レバレッジ取引)という仕組みがあります。信用取引(レバレッジ)とは、手持ちの資金以上の金額で取引ができるという仕組みです。つまり、3倍のレバレッジ取引とは、証券会社に100万円預けていた場合、300万円分の取引ができる仕組みです。この仕組みのメリット・デメリットは利益が出た場合も損失が出た場合も大きいということです。これもギャンブル的要素が強いため、投機的な投資となる1つです。株で大負けして借金するというのは信用取引(レバレッジ取引)をして、損失が出た時に返しきれないほどの取引を行い、借金をした失敗のことで、ギャンブルに負けたということなのです。
初心者におすすめなのは投資信託
このように、「投機」ではなく、きちんとした「投資」をするのが大切なのがおわかりいただけたでしょうか。つまり投資すべきは
- 成長が見込める企業の株式
- 政治や経済状態が安定した国債
- 経営状態の安定した企業の社債
になります。
株式取引とは

株(株式)とは、企業が事業に必要な資金を調達するために、発行しているものです。 … 株は、企業の業績などにより価値が変動します。 その変動を利用して利益を狙ったり、株主になることにより得られる権利もあり、資産運用商品の一つとして、とても魅力的な商品です。
引用:楽天証券
つまり、ある企業が事業に必要な資金を調達するために株(株式)を発行し、我々(投資家)はその株を買い取り株主となります。企業はそこで調達した資金をもとに事業を拡大し、利益を出します。
そして企業が出した利益を我々(株主)に配当金として還元することで、我々が利益を得るというのが、一般的な仕組みです。事業が拡大し、さらに成長や利益を見込める企業に対しては、多くの投資家が株の購入を希望します。そこで株の売買が発生します。
例えば、あなたが1株=100円で購入し、ある企業の株主になったとします。その企業が業績が向上している場合、さらに成長を見込んでいる他の投資家が1株=110円でいいからあなたの株を買いたいと申し出た場合、あなたが株を売却すれば10円の株式売却益を得ることができます。このような、いくらで売買したいという価格が「株価」であり、株価の値動き(レート)を表したグラフが株式チャートなどと呼ばれます。例では2者間での株式売買としましたが、実際に株式取引は多くの投資家の間で行われ、「証券会社」というところを仲介して、証券取引所(東京証券株式取引所など)で取引が行われます。
国債・社債とは
国が発行した債券を「国債」、企業が発行した債券を「社債」といいます。
債券は、国、地方公共団体、企業、または外国の政府や企業などが一時的に、広く一般の投資家からまとまった資金を調達することを目的として発行するものです。資金調達するために発行するという点では、株式と目的は同じですが、あらかじめ利率や満期日などが決められて発行される点が違います。
引用:野村證券
債券を購入すると、定期的に利率分の利子を受け取ることができます。そして、満期日を迎えると、額面金額である償還金を受け取ることができます。
簡単に言うと、「債券」とは国や地方公共団体、一般企業が事業を行うために投資家から借金をした際に発行するものです。借金ですので、その国や企業は株主に利息を付けて、お金を返さなくてはなりません。その利息によって、我々(投資家)は利益を得るという仕組みになります。メリットとしては国や企業が倒産しなければ、利息と貸したお金が戻ってきますので、株式に比べ、リスクは低いといわれています。デメリットとしては、株式の配当や売買益よりも債券の利息は小さいということがあげられます。
初心者は投資信託から始めよう
投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
引用:投資信託協会
つまり、資産運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などのメリット・デメリットを考慮して、リスクを分散して最適な組み合わせをした商品のことです。その投資信託(ファンド)を購入した我々(投資家)から集めた資金でファンドマネージャー(投資信託会社)が利益を出し、その利益を還元するという仕組みです。
どの企業の株が成長するかなどは、勉強が必要です。また、1つの企業の株式や社債、1つの国の国債だけ保有しているのは、その企業や国がなんらかの影響で業績悪化した場合、損失リスクが極めて高くなります。そこで、一般に投資家は株式や債券を複数の銘柄所有します。これを分散投資とか、リスク分散投資などといいます。また、複数の銘柄を所有してリスク分散することをポートフォリオを組むといいます。
投資信託は複数の銘柄を投資信託会社がリスク分散してポートフォリオを組んだ商品ですので、初心者におすすめといえます。おすすめの投資信託や購入の方法などは、後ほどご説明します。
絶対に知っておくべき利回りの相場
投資信託はリスク分散されていて初心者にも始めやすい金融商品なのはおわかりいただけたでしょうか。しかしながら、世の中には商品として良くない投資信託が横行しています。おすすめ投資信託は後ほどご紹介するとして、間違った商品を買わないために、お金に関わる全てのことで、絶対に知っておくべきなのが“相場”です。
皆さんは世界一の投資家と呼ばれる“ウォーレン・バフェット”氏を知っているでしょうか。約9兆9800億円の資産を所有しているといわれています。
ウォーレン・バフェットの年平均利回りは20%以上で数十年運用していたそうです。これは投資をしている人からすると驚異的な利回りです。利回りとは、投資した金額に対する収益の割合のことです。例えば100万円を年20%の利回りで運用できたとすると1年後に120万円になっています。2年目は120万円を利回り20%で運用するので、120万円×1.2=144万円となり、10年後には約619万円になります。10年間で6倍以上です。
世界一の投資家で年間利回り20%です。これから紹介するインデックスファンドと呼ばれる投資信託の平均利回りは3~6%と言われています。この“年3~6%”という相場を知っていれば、相場を大きく上回る商品は大損するリスクが高かったり、ぼったくりなのでは?と自己防衛ができるのです。ここでも「知らないと損をする」ですね。次回は、おすすめ投資信託インデックスファンドをご紹介します。
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