過去の記事で民間保険に入るなら内容をきちんと理解したうえで、必要な最低限の保険に入らないとムダに保険料を払っていることになりますよ。とお話してきました。
今回は、じゃあ最低限の保険ってどのくらいなのかな?ということについてご紹介していこうと思います。
保険のおさらい
まず、過去にご紹介した内容の簡単なおさらいをしましょう。
- 医療保険はいらない(社会保険の高額療養費制度があるため)
- 基本的に子どもがいない家庭に生命保険は必要ない
- 終身保険や学資保険など貯蓄型保険は損する
- 貯蓄型保険をするなら掛け捨て定期保険&積み立て投資信託の方が賢い選択
- すぐ必要になる可能性があるお金は貯金する
【詳しくは下の記事から順番にご紹介しています。】
設定条件
様々なご家庭があるかと思いますので、最低限必要な保険を知るうえで、今回は一例として下のようなご家庭を設定条件とします。
家族構成:30歳夫婦と生まれたばかりの子が1人の3人家族
夫:大卒で地方公務員になり現在まで働いている
最低限の保険金はいくら必要?
民間保険は最低限の保険金をかければ良いというご紹介をしていますが、「最低限」を知るために国の社会保険からいったいいくらもらえるのか?ということを知る必要があります。
社会保険からの支給を知ったうえで、足りない分を民間保険に入るという手段が無駄のない形ですね。
社会保険からもらえるお金
もしも公務員の夫が死亡してしまった場合、いくら社会保険からもらえるのでしょうか?設定した条件の公務員のご家庭の場合、目安として以下のお金が受け取れます。
- 遺族基礎年金 1,004,600円(780,100円+224,500円×子ども1人)※子が18歳まで
- 遺族厚生年金 約400,000円 ※収入によるので、設定条件の家庭の収入の目安を計算した。一生涯受給可能。
合計で遺族年金は年間140万円を社会保険から受け取れるということです。
生活に必要最低限なお金は?
社会保険でもらえる金額がわかりました。次に生活に必要最低限なお金を設定しましょう。夫が亡くなってしまっているわけですから妻もある程度働くこととすれば以下の条件が満たされれば十分ではないでしょうか。
- 社会保険と民間保険の合計で月々20万円受け取れる ※子が18歳まで
- 妻は月15万円の収入の仕事をする
- 子どもの大学資金500万は保険金で準備
この条件では残された妻と子の2人暮らしで毎月35万円の収入がありますから、高校卒業まで全く不自由ない生活はできるでしょうし、大学進学資金も準備されています。
実際に、いくらの生命保険に入ればよいか計算してみましょう!
毎月の保険料は?
仮に夫が30歳の時点で亡くなってしまった場合の必要資金を計算してみましょう!
月々:20万円×12か月×18年間=4,320万円
遺族年金:140万円×18年間=2,520万円
大学資金:500万円
となるので、生命保険では2,300万円(=4,320万円-2,520万円+500万円)受け取れればよいことがわかりました。
30歳男性で子が20歳になる20年間で死亡保険金2,300万円で掛け捨て生命保険設定すると、、、
月々の保険料は2,938円です!
結果からわかること
もしもの時の条件は正直十分なくらいに設定しました。それでも月々3,000円以下の保険料で足りるのです。
もちろん、家族構成はそれぞれ異なりますので、自分の家族構成にあった形で設定するのが良いでしょう。
今回はあくまで目安ですが、保険は月々3,000円程度の掛け捨て生命保険で十分という相場を知っていただければ保険に入る際の参考になるのではないでしょうか。
30歳夫婦と子ども1人の家族の場合をまとめると
【保険をきちんと理解したい人は下の記事から順にお読みください】
【これから投資信託を始めようという方は下の記事から順にお読みください】
今回は具体的にいくらの保険に加入したらよいかの目安をご紹介しました。質問やご意見等があれば、twitterやコメントも頂けたら幸いです。「もっと楽しく もっと自由に」暮らせる公務員家族が少しでも増えたらいいなと思ってこれからも情報発信していきます。
コメント