初めまして。半年間の“男性育休”の取得した経験を持つキウイといいます。
徐々に話題になりつつある「男性育休」。
とはいえ、「うちの会社では、誰もとったことがない。」など、近くに相談できる人がいない方は多いのではないでしょうか?
そこで、誰でも悩まずに取れるようにするため、どこよりも丁寧に、わかりやすく男性育休の情報を掲載しています。

初めは、不安だったけど、半年の育休経験は、すごく貴重な時間だったよ!
私は、公務員として市役所で働いていたころに育休を取得しました。
もちろん当時、私の職場でも男性で育休取得の実績はなく、社内で初めての男性育休者でした。
不安はたくさんありました。
でも、妻と我が子と過ごせた育休という時間は、とても貴重な経験で、復職後は、他の男性職員さんも育休を取得するようになって、職場としても取りやすい環境になったのかなと思います。
育休にちょっと興味がある。でも、こんなお悩みを持っている人は、ぜひこのページを最後までご覧ください。
・自分って育休取れるの?
・育休中って手当どのくらいもらえるの?

すごーく簡単に説明していくから、安心してね!
“自分が育休を取れることは、もう知っている”という方は、「育休手当ってどのくらいもらえるの?」まで、読み飛ばしてOKです。
育休制度ってどんな制度?
まずは、そもそも「育休」って制度がわからないという人向けのお話し。
ここでは、特に男性が取得する場合について、ご紹介していきます。

女性は、取得者が多いけど、男性は経験者が少ないから、会社の人事担当も知らない時があるよ!
まず、育児休業制度とは、 「原則、子が1歳 に達するまで 休業が取得できる」という制度です。これは育児休業法という法律で定められている国の制度です。
女性であろうと男性であろうと、会社に育休制度の規定があろうとなかろうと、条件を満たせば誰でも取得できるのです。
条件を満たせば、女性でも男性でも取得できます!
育休中は、給料の代わりに、手当が国の機関から支給されます。
よく誤解されますが、「うちの会社には育休制度がないから取れない」とか「パートだから取れない」と思っている人もいます。
しかし、これは勘違いです。
法律で決められているので、条件を満たせばだれでも取得できます。

「うちの会社には、育休制度がないから、取れない!」ってのは、よくある誤解だから、気をつけて!
私って育休取れるの?
よくあるお悩みが1つが「私って育休取れるの?」というもの。
正確には、「育休が取れる」ということと、「育休が取れて、育休手当がもらえる」というのは、異なります。
しかし、育休を取れても、その間、手当なしの無収入じゃ生活できる人は少ないですよね。
なので一般的には、「育休が取れて、育休手当がもらえる」ことを“育休が取れる”といい、こちらの条件をお話ししていきます。
育休が取れて、育休手当がもらえる条件は、ズバリこちら!
育休取得後、また会社で働く予定のあること。
「えっ!?条件これだけ?」って思いませんか?
ほとんどの会社勤めの方は、知らないだけで、育休取得できるんです。
週20時間というのは、「雇用保険」に入るかどうかの条件です。
正社員さんなら、みんな取れるって考えてOKです。パート・アルバイトの方も、週に20時間以上働いていれば、雇用保険に入っているはずなので、問題ありません。
もちろん、男性か女性かは関係ありません。

「男性だから取れない」とか「正社員じゃないから取れない」というのは、よくある勘違いだよ。
育休手当(育児休業給付)ってどのくらいもらえるの?
条件を満たせば、育休をとれることがわかったあなた。
次に出てくる不安は、「育休中に出る手当ってどのくらい?生活していけるの?」というものではないでしょうか?
それでは、休業中の生活や育児のためにどのくらい手当がもらえるのかを見ていきましょう。

育休手当がいくらもらえるかわかれば、安心して生活できることがわかるね
女性の場合であると、育休の前に産休手当があるかもしれませんが、男性は育休手当だけですね。育休手当でもらえる金額は、次のとおりです。
育児休業開始から6か月間・・・標準報酬月額の67%の支給
育児休業6か月経過後・・・標準報酬月額の50%の支給
“標準報酬月額”って???となった方もご安心ください。
だいたい“手当を含んだ普段の月給と同じ”と考えてOK。
正確に“標準報酬月額”を知りたい方は、次の記事をぜひ読んでみてください。
月給の67%ってちょっと足りないかもって思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ご安心ください。
育休中は手当金が出ているだけでお給料がありません。
住民税はかかりますが、お給料がなければ、所得税はかかりません。
そして、社会保険料も免除になります。
実質、半年間は普段の手取りの8割近く貰えますので、多少の貯金を切り崩してよかったり、夫婦2人で育休手当がもらえる状況であれば、普段と同じ生活が送れます。
そうでない家庭でも少し節約すれば問題なく生活できるはずです。
実際、厚生労働省の発行するチラシでも、「手取り賃金の約80%が支給されます!」と強く書かれています。


普段の手取り収入の80%分くらいは手当が支給されるから、ちょっと節約すれば生活費の心配は大丈夫だよ!
実際に、私が半年の育休を取得した際の実際の手当額も記事にしております。
「本当に生活していけるの?」という不安が拭えない方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
育休手当ってどこからもらえるの?(会社からではありません!)
多くの人は会社から育休手当が支給されていると思っています。
これ、すごくよくある勘違い。
育休手当が支給されるのは、会社ではなく国(ハローワーク)から支給されます。
どうしてハローワークから支給されるのかというと、育休手当は、雇用保険の制度だからです。
そして、雇用保険を担当している国の機関がハローワークだからです。
※公務員さんは、例外で、ハローワークではなく共済組合から支給されます。
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私は、“会社から育休手当が支給されているという勘違い”が、育休取得が進まない1つの理由だと考えています。
育休手当ってどうやってもらうの?→用意しなければならないものは、ありません。
「よし、自分が育休が取れて、どのくらい育休手当(育児休業給付金)を受け取れるかがわかった!」となった、あなた。
次に疑問に思うのは、「育休手当ってどうやってもらうの?」ということではないでしょうか?
基本的に、育休手当の申請は、会社(事業主)側が行います。
ですので、育休取得をするあなたが用意するものは、次のたった2点のみ。
・母子手帳のコピー
このほか、申請書等は、事業主がハローワークから取り寄せてくれるので、事業主経由でもらった書類に記入をしましょう!
ここでお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、育休手当取得までの作業は、ほとんど事業主の人事部門のお仕事。
なので、育休手当は権利とはいえ、協力いただける人事部の方にも感謝をして、なるべく配慮した形で育休取得に臨むことが大事です。

従業員が育休を取得するとなると、人事部の仕事は増えるんだ。だから取得する側も配慮があると◎だよ!
安心して男性も育休を取ろう!
今回のご紹介で、育休はたいていの会社員なら誰でも取れて、ちょっとの節約生活くらいなら、育休手当だけで心配ないことがわかっていただけたかのではないでしょうか?
こんなにすばらしい制度がこの国にあるのに、活用できていない男性がほとんどっていうのは、とてももったいないなと思います。
でも、男性も育休を取るっていうのが当たり前じゃない状況で不安になる方がいるのも、よくわかります。
一人でも多くの方が、「素敵な育休を取れて、いい経験ができたな」と思える社会になればいいなと思い、これからも発信していきます。
皆さんの育休についての悩みや素敵なエピソードもお聞かせいただけたら大変嬉しいです。
ぜひ、コメントやtwitterのDMで教えてください。
皆さんの素敵な育休生活を心から願っています。