私たちに民間保険ってホントに必要?(後編)

育児の悩みに関する記事まとめ

 前回に引き続き「 本当に民間の保険は必要か 」 ということについてお話していこうと思います。

理解してないで入る保険が一番危険

 当たり前の話ですが、もしあなたが民間の生命保険や医療保険に加入しようと思った場合、補償内容の中身を知らないと不要な特約までつけてしまい100%損します。

 加入している保険は皆さん様々でしょうから、ここでは誰にでも当てはまるような明らかに不必要な例を見てみましょう。

加入していると最悪なパターンの例

 理解していないで入っている最悪パターンをあげてみようと思います。残念ながら当てはまったあなたは保険会社にお金を配っているだけかも。(これも自分で決めることですが、)解約または見直しをした方が良いですよ。。。

①独身なのに死亡保険金がかかっている

 →あなたがもし亡くなった時にそのお金が必要なのはいったい誰でしょうか。その分、貯金か自分のために使いましょう。

②子どもに死亡保険金がかかっている

 →冷たいかもしれませんが、お金を受け取っても亡くなった子は帰ってきません。その保険料は生きている子に使ってあげましょう。

当たり前ですが、保険会社は保険に入ってほしいんです!

 言われれば当たり前のことですが、保険会社は加入者が増えれば増えるほど収益が上がりますし、営業の方は成績を上げたいのです。

「皆さんの年齢ですとほとんどの人が入っていますよ。」「もしもの時はどうするんですか。」と勧誘するのは当たり前です。ですがそこでよくわからないで入ってしまうとただ保険会社にお金をあげるだけです。

入るのであればきちんと内容を理解して、「社会保険で本当に足りないのか」ということは自分で判断しなくてはなりませんね。

保険会社の仕組み

 基本的に生命保険はギャンブルにかなり近いものです。生命保険は正直、死んだらラッキーのギャンブルです。(死んだらラッキーって嬉しいのか悲しいのか。。。)

厚生労働省の調査では、日本人男性の生存率は40歳で98.3%です。ほとんど死にません。40歳で生命保険に月何万円も支払っている人は1.7%の確率で死んだらラッキーだなーと毎月数万円ベットしているのと同じです。死んだらラッキーのギャンブルは辞めて、自分や家族のために使った方が良いはずです。

なぜ保険会社が成り立つか

 生命保険会社がなぜやっていけるかというと、きちんと統計学に基づいて保険料が決まっているからです。

統計で30代、40代、50代、60代・・・と年齢や性別でどのくらいの割合の人が亡くなるかというデータがあります。

例えば、死亡時に2000万円の保険金を受け取れる保険商品を販売する場合、どのくらいの割合で亡くなる方が出るか統計から予測を立てられますので、およそどのくらいの支出が出るか保険会社はわかっているのです。それに保険会社の儲け分の手数料を上乗せして、利益が出るように加入者から徴収する保険料を決定するのです。

加入者が多くなればなるほど、予定通りの支出と収入のバランスが取れるというわけです。

また、それに加え、保険会社は加入者からの保険料を投資に回して資産運用を行うことで収入を得ています。(運用益のうちある程度は保険料を割り引く形で加入者に還元していますが。)

 実際には「性別」「年齢」「健康状態」など、さまざま要因がありますのでもっと仕組みは複雑ですが、これが保険会社が成り立つ仕組みです。

なぜ、返戻率100%以上の保険があるのか?

 最近よくCMで流れている若者向けの積立保険で月々5,000円から積立可能という保険があります。特徴を見ると

  • 災害死亡給付金は既払込保険料の1.1倍
  • 払込期間の5年間までは解約時返戻率100%
  • それ以後は100%以上で、満期の10年では最大返戻率が103%

 返戻率(解約時に戻ってくるお金の割合)100%以上だったら良い商品じゃん!って若者を狙った保険商品なんでしょうが、これはただのぼったくり投資商品です。

 毎月1万円の積立でこの保険に加入したとしましょう。

10年満期まで加入していたとすると5年で払込600,000万円が終了し、満期時の10年後は払込金600,000万円だったのに対し、返戻金は600,000×1.03=618,000円です。保険としてのメリットは仮に7年目で何か事故で亡くなってしまった場合600,000×1.1=660,000万円受け取れるということです。(たった1.1倍です。少なすぎて何の足しにもなりませんし、死ぬ確率はかなり低いですし。。。)

ここでよく考えてください。気づいてほしいのは10年間で返戻率103%ってかなり低くない?ってことです。

目標の高くない年利回り3%の投資信託をつみたてNISA(非課税)で5年間毎月1万円積み立て購入して、その後5年間保有する場合と比較してみましょう。

積み立て開始から5年後は積立金600,000円に対し複利効果で647,460円になり、これをさらに5年間3%利回りで運用すると10年目には750,584円になります。もちろん保険会社も資産運用してますし、この差額は保険会社の収入ですね。。。(正確には保険は所得税の生命保険控除というメリットがもう少しだけありますが。。。)

災害で死亡した時も払込金の1.1倍では何の足しになるのかわかりませんし、良いことはありません。

保険商品は保険会社でさまざまですので、これはあくまで一例ですが、自分でよく考え選ぶことをおすすめします。特にほとんどの貯蓄性保険はぼったくり投資商品。学資保険のような保険商品も同じく。。。

じゃあ結局おすすめは?

 結論から申し上げますと、独身の方であれば、生命保険や医療保険は一切不要だと思います。強いて言うなら、子どもがいる家庭で心配であればは掛け捨ての安い生命保険だけで十分ではないでしょうか。(自動車保険などは別の話しですよ。)

基本的に貯蓄型保険は「貯金」または「貯金(もしもの時用)+投資」の方が損しないです。個別の商品についてのご紹介は後々できればいいかなーと思っています。

「保険」「貯蓄」「投資」はわけて必要なところに必要な分だけお金をかけないとお金は貯まりません。絶対にわけて考えることをお勧めします!

資産を守る公務員家族におすすめ本

 今回の保険のお話だけではありませんが、公務員のお金全般について、私たち夫婦がかつて参考させていただいた本をご紹介します。

出版されたのが少し昔になりますので、多少現在と状況は変化している点もありますが、資産を守るうえで大切な知識はたくさん紹介されています。同じ著者の方が新しく本を出版してくれないかなーと心待ちにしています。よかったら皆さんも参考にしてみてはいかがでしょうか。

 2回にわたって「民間保険は本当に必要か」ということについてご紹介しました。

大切なのは、自分で内容を理解し、ムダな保険はかけないと自己判断することですね。損するのに人気の保険商品みたいなのは、個別で今後ご紹介できればと思います。

質問やご意見等があれば、twitterやコメントも頂けたら幸いです。「もっと楽しく もっと自由に」暮らせる公務員家族が少しでも増えたらいいなと思ってこれからも情報発信していきます。

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